マッスルコントロールとは、日本語で「意識性の関与」という意味です。

鍛えたい筋肉を脳で意識して、その筋肉を数秒間、思い切り緊張(収縮)させる。そして思い切りリラックスさせる。

その繰り返しで、筋肉の発達を促すシンプルなトレーニング法です。

究極の自重トレーニングといってもいいでしょう。

すべての筋力トレーニングの基礎になるトレーニング法です。

このマッスルコントロール法がどのようにして生まれたのか、そして具体的にどのようにしてトレーニングするのか、概要を解説します。

マッスルコントロールの原理はとてもシンプル

マッスルコントロールとは、

・鍛えたい筋肉を脳で意識する。

・その筋肉を数秒間、思い切り緊張(収縮)させる。

・そして思い切りリラックスさせる。

こんな感じで行います。

これは、筋肉を意識するための大事なトレーニングなのです。

筋肉の緊張と弛緩です。

自分が鍛えたい筋肉を自由に意識することができるようになると、

・トレーニングしているとき、発達させたい筋肉に意識が集中できる。

・その筋肉に多くの血液を送り込むことができる。

・筋発達を促す。

となるのです。

繰り返しトレーニングをすれば、特定の筋肉を自分の意思で自由自在に動かせるようになります。

大胸筋をピクピクとか。

誰でもできるようになります。

ただし、先ずはある程度の筋肉量が必要です。

胸なら、ベンチプレスや腕立て伏せで大胸筋をある程度発達させて筋量を得てください。

そして、平行して、マッスルコントロールのトレーニングを行うのです。

私はボディビル開始当初から、鏡を見ながら、マッスルコントロールのトレーニングを徹底してやりました。

ボディビルのポージングのトレーニングです。

あらゆる場所で。

自分の姿が写るものなら何でも使って。

トレーニングジムの鏡の前や、更衣室の鏡の前では当然のこと、

例えば、

・公衆トイレでは用を足したあと、手洗いの鏡の前で。

・町を歩けば店のガラスに映る自分の姿を見ながら。

・路上に止めてある車のボディーに写る自分の姿を見ながら。

・雨上がりの日に、未舗装の道路にできた水溜りに写る自分の姿を見ながら。

・家に帰ってからも、気が付けばポーズをとっていました。

とにかく徹底してやりました。

人目を気にせずに。

トレーニング仲間と競いながら。

ポージング = マッスルコントロール

そして、気が付けば、いつの間にかできていました。

鏡なしでも。

今では、いつでもどこでも、自分が意識した筋肉の緊張と弛緩をコントロールできるようになりました。

・大胸筋をピクピク動かす(左右別々に動かせる)

・太ももの筋肉をプルプルしてギュッと硬くすることができる

・広背筋をピクピク動かす(左右別々に動かせる)

・お尻の筋肉をギュッと締めてカチカチにする

・上腕二頭筋をピクピク動かす

・上腕三頭筋をピクピク動かす

意識してもできない → 意識してできる → 無意識でできる

これを目指してください。

これは、筋トレにかかわらず「資格試験の勉強」でも「パソコンの操作」でも「ビジネス」でも同じです。

学びの3段階というのがあります。

1.意識してもできない

2.意識するとできる

3.無意識でできる

できるようになるためには、繰り返し行うことです。

それは、無意識でできるまでやります。

つまり、1 → 2 → 3とステップアップしていきます。

この3段階を超えれば、他人に教えることができる状態になります。

他人に教えることができるようになって、はじめて「無意識でできる」と言えます。

みなさんは、先ずは簡単なお尻の筋肉で練習してみましょう。

お尻の筋肉は大きいので、誰でも意識しやすいです。

ギュッと力を込めて、お尻の筋肉を硬くする。

そして緩める。

筋肉を鍛えるときは、鍛えている筋肉を意識するのとしないのとでは、トレーニング効果に大きな違いがでるのです。

アーノルド・シュワルツェネッガーは、トレーニングをするときに次のようなことを頭の中でイメージしていました。

・上腕二頭筋を鍛えるとき、バーベルでカールを行いながら、鍛えた力こぶがパンプアップして、部屋いっぱいに大きくなるのを見た。

(上腕囲が56cmになったらいいなあ、なんてそんなちっぽけな想像はしない)

どうです?

スケールがでかいでしょう?

これぐらいのイメージを持ってやりましょう。

マッスルコントロールを開発した男の物語

この章では、マッスルコントロールの開発者、マクチグのサクセスストーリーをご紹介します。

マッスルコントロールだけでモリモリの筋肉を獲得した男、Maxick(マクチグ)。

通称、マックス先生。

マッスルコントロールを自ら編み出し、バーベルやダンベルやマシンなどを一切使わずにモリモリのすごい筋肉の身体を作り上げました。

★マクチグのサクセスストーリー

詳しく動画にまとめましたのでこちらをご覧ください。

ここに、マクチグが残した名言をご紹介します。

「機械的なエクササイズは、筋肉量をある程度を超えて増加させない。」

「筋肉を発達させるためには『心が筋肉に集中すること』だ。」

「個人が自分でできる機械的なエクササイズは、器具を使おうが使おまいが、マッスルコントロールを組み合わせないかぎり、力の極限の発揮と筋肉の発達を決してつくらない。」

「私が提唱するマッスルコントロールの練習において、最も重要なことは、コントロールに参加させるための特定の筋肉に意識を集中することである。」

マクチグが発見した真理は「目的の筋肉に意識を集中させて筋肉を使うことが、筋肉の発達につながる」ということでした。

そして、今までの研究成果と理論をまとめ、自らと弟子がモデルとなってマッスルコントロールを実演して撮った写真を満載した、世界的名著「Muscle Control(マッスルコントロール)」を完成させ、この世に紹介しました。

1961年5月、78歳で逝去。

器具を一切使わずに、マッスルコントロールでモリモリのすごい筋肉を作り上げた男として、フィットネスの世界に名を残しました。

このマクチグが、1911年に著した「Muscle Control」はとても興味深い本です。

この本は、あのプロレスの神様といわれたカール・ゴッチの愛読書でした。

宮本武蔵の「五輪書」がゴッチの座右の書となっているのは以前から有名ですが 、この「Muscle Control」もゴッチが片時も離さない本の一つでした。

「人間は前に32個、後ろに28個の筋肉を持っている。彼は負荷器具を一切 使わずに、
ある一つの動作に必要な筋肉だけに意識を集中させ、それを緊張させることで身体をつくったんだ。」

マクチグの理論に傾倒するゴッチは、頭のなかでひとつひとつの筋肉の名を呼びながら、各々の筋肉を順番に意識することを毎朝の日課としている。

(「カール・ゴッチの肉体鍛錬哲学」より)

有名な格闘技雑誌のインタビューで、初めて日本人にこの「Muscle Control」が紹介されました。

これは本当に格闘家や筋トレ愛好家には、読みたくてたまらない書籍です。

しかし、如何せん、洋書(絶版)でありインターネットが普及していない時代の話であり、読みたくても手が出せないものだったのです。

どうしても読みたければ、アメリカの古本屋に行って探さなければならない・・・

そんな本でした。

しかし、彼の没後、復刻版(英語版)が出ました。

それで、2011年にこの貴重な本を私は輸入して入手し、全文翻訳しました。

全編日本語で、しかもマッスルコントロールの貴重な写真もすべて再現しました。

それが「マッスルコントロールの教科書」(日本語版 永長孝敏訳)です。

電子書籍化したので読みたい方はこちらからどうぞ。

「マッスルコントロールの教科書」(日本語版 永長孝敏訳)

マッスルコントロールで筋肥大を促すトレーニング法の3ステップ

それはとてもシンプルです。以下の3ステップです。

ステップ1.マッスルコントロールができるようになる

ステップ2.筋肉に効かせるトレーニングができるようになる

ステップ3.スロートレーニング、加圧トレーニング、通常のトレーニング等、あなたに合ったトレーニング法で筋肉を発達させることができるになる。

です。

ステップ1は「目的の筋肉を意識できる」ということです。

大胸筋を意識してピクピク動かせる。

筋肉に力を入れる → リラックスする

これがスムーズにできるということです。

ステップ2はステップ1ができるようになって、次の段階で目的の筋肉に力を入れたまま、トレーニング動作を行うことができるということです。

胸なら自重のフライ動作。

脚なら自重のスクワット動作。

これができるようになると、動作を行った直後、筋肉が焼けつくように痛くなる。

ステップ3はステップ1とステップ2ができるようになって初めて「筋トレ」を開始する準備ができたということです。

だから、「マッスルコントロール」と「筋肉を正しく動かすこと」は、ジムや自宅で筋トレをやる以前に練習するべきことです。

筋トレの場合は、ジム、フィットネスクラブや自宅でバーベル、ダンベル、マシンでトレーニングを行うのはスポーツや武道の試合に等しいのです。

ジムやフィットネスクラブは野球場や道場に等しく、ベンチプレスやスクワットは攻撃や守備のプレーあたる。

なので、試合に勝つために、ジムで過ごす時間外に基礎練習が必要です。

先ずは、「マッスルコントロール」です。

筋トレで、

「筋肉がなかなか大きくならない」

「胸が大きくならない」

「腕が太くならない」

と嘆いている人は、「マッスルコントロール」できていない。

なので、ジムに行ってトレーニングしても、正しく動かせていないので、思うような成果を上げられない。

つまり、毎回試合で負けているのです。

試合に勝つためには、ジムに行く前に「マッスルコントロール」を「練習」によって、
マスターする必要がある。

・素振り(野球、テニス、バトミントン、卓球、剣道)

・シャドーピッチング

・シャドーボクシング

・正拳突き(空手)

・四股(相撲)

これらはみな、スポーツや武道の基礎練習ですね。

試合に勝つために、毎日、練習場やその行き帰り、あるいは自宅で行う。

米のプロ野球メジャーリーグの大谷翔平選手や田中将大投手のような大スター選手でも、毎日欠かさずやっている。

試合に勝つために、黙々と基礎練習、トレーニングです。

だけど、



マッスルコントロールはだれに教わればいいのか?

フィットネスクラブでは教えてくれない。

トレーナーにマッスルコントロールができる人が少ないので教えられない。

そもそもマッスルコントロールという言葉を知らない。

日本にはマニュアルや教科書もない。

それはあなたが悪いのではないです。

教えてくれるトレーナーや本がなかったのが原因です。

海外にはちゃんと「マッスルコントロール」の教則本があるのに。

今まで日本に紹介されてこなかった。

でも安心してください。

私が、正しいマッスルコントロールをお教えします。

教科書は、Maxick(マクチグ)著「Muscle Control 」

愛称「マックス先生」の書いたこの世界的名著。

それを私が日本語に全文翻訳しました。

それが「マッスルコントロールの教科書」(日本語版 永長孝敏訳)です。

この教科書を読み、マッスルコントロールのトレーニングを実践することで、

「マッスルコントロール」ができるようになって

「筋肉を正しく動かす」ことができるようになって

「ジムや自宅での筋トレで“勝つ”」ことができれば、

・筋肉に強烈に効く

・筋肉が肥大する

・あなたの理想とする身体を手に入れることができる

という利益を得ることができるようになります。

あなたが理想とするカッコいい身体になることができるのです。

さらに、見た目の身体の進化だけでなく、

・自分に自信が持てる

・胸を張って街を歩ける

・見た目が改善され、初対面の人から好意的に見てもらえる

・異性にモテるようになる

・仲間内から一目置かれる存在になる

・他人から尊敬のまなざしで見られるようになる

・仕事や勉学で集中とリラックスを発揮して、最大の成果があげることができる

・生活習慣病になりにくい身体になり、介護とは無縁の人生を送れる

といった二次的な効果を得ることも可能になるのです。

それはあなたがマッスルコントロールをマスターできるか否かにかかっています。

では、具体的に筋肉の部位別マッスルコントロールとはどんなものなのか、次回に詳しく解説します。